鷹の爪
鷹の爪
第17号 2009年9月16日
平野武文税理士事務所 発行

http://www.office-hirano.com/
今月の目次
ごあいさつ
よみとく
七色めがね ・・昭和のかほり
テリマカシ ・・あなた覗かれていますよ
あとがき
ごあいさつ
朝夕に涼を感じるころとなれば、思わず今年の残りの月を数えてしまいます。

選挙の結果、政権交代となりましたが、日本経済は果たしていい方向に行くのでしょうか。期待と不安を抱きながらも、食欲の秋、酒と肴が気になって仕方がありません。

しばらくぶりの『鷹の爪』です。ご笑覧いただければ幸いです。



よみとく
民主党政権による税金の行方
総選挙の結果、民主党が政権をとることになりました。今回は、民主党政権による税金(特に法人税関係)の方向性を、民主党マニフェストより検証したいと思います。
 



(1)法人税
  ・中小企業の法人税率18%→11%(減税)
  ・特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入制度廃止(減税)

(2)消費税
  当面4年間は増税なし

(3)所得税
  ・11年度より配偶者控除、扶養控除の廃止を含めた見直し(増税)
  ・公的年金控除の最低控除額120万→140万円へ拡大(減税)
  ・老年者控除50万円復活(減税)

(4)その他
  ・ガソリン税等の暫定税率廃止(減税)
  ・自動車取得税の廃止(減税)
  ・各種租税特別措置法の廃止あるいは恒久化へ

法人税については、減税の方向です。上記(1)の中小企業(1億円以下の資本金の会社等)の法人税率は、現在、課税所得800万までの税率が、本来30%のところ18%に軽減されています。その税率がさらに11%に軽減されるということで、法人税が最大で56万円の減税(800万円×7%)、法人市県民税を含めると最大約66万円の減税になります。

また、「特殊支配同族会社(いわゆる1人オーナー会社)の役員給与の損金不算入制度」は数年前に施行され、社長給与に対しても一部課税するといった厳しい制度です。そのため、出資の一部を第三者に持ってもらうなどの対策をとって、この適用除外を図った企業も多かったようです。この制度が無くなることは、企業にとって非常に歓迎すべきことですが、評判が悪かったこともあってか、すでに条件がかなり緩和され、対象となる企業はかなり減っている状況です。

最後に税金関係ではありませんが、政府系金融機関の中小企業に対する融資について、個人保証の撤廃もマニフェストに盛り込まれており、実現が期待されるところです。

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(今が旬の話題)
昭和のかほり

最近、3タックパンツに注文が殺到しているという。布をつまんで縫ったひだ「タック」が3本入った、かなり太めのシルエットになるズボンのことである。
先日、福岡で開催された男子ゴルフの大会で池田勇太という選手が優勝した。この23歳の青年は、憧れのジャンボ尾崎を真似てダボダボのパンツはいているのだそうだが、この選手に倣って一部のゴルファーの間で流行っているのだという。
あるメディアは『昭和のにおいプンプン』の3タックパンツと書いていた。

現在放送中のTVドラマに「官僚たちの夏」というのがある。昭和30年代における、通産官僚と産業界の奮闘を描いているこの作品は、『昭和のにおいプンプン』どころか、ズバリ『昭和』である。ジャニーズのアイドルが出演する番組が、視聴率ランキングの上位を占める中、とても健闘していると言えるだろう。
敗戦後の日本を、世界と肩を並べる豊かな国にしたいという使命感に燃える通産省の官僚たちが活躍する様子は、美化し過ぎの感は否めないが、そこには、現代日本人の持つべき理想の世界が描かれているのではないだろうか。

また、昔の小説や映画、ドラマのリメイク版がここ数年頻出しているし、過去の曲を他のアーティストが歌ったり演奏したりする「カバー」と呼ばれるものもうんざりする程増えている。これらの動きは、製作側のネタ切れという理由だけではないように思える。
戦争、そして敗戦という暗くてつらい時代も『昭和』であるが、復興の時代の『昭和』への回顧現象は、今置かれている日本の立場や国家の存続の危機に気付いてない私達日本人に、警鐘を鳴らしている気がしてならない。

「草食系男子」などと呼ばれることを厭わない平成男子に、この先の時代を任せられるわけはなく、日本にも熱い男たちが『昭和』という時代に確かにいて、その『昭和』があって『平成』だということを気付き、気付かせない限り日本の将来はないと確信するのは決して筆者だけではないはずだ。

なつかしのメロディが流れる居酒屋でハイボールを飲みながら、
「草食系男子」も黙ってサッ○○ビールでも飲んでみろ!
などと一人ごつのである。
Y・K

ライン

テリマカシ (テリマカシとはインドネシア語で「ありがとう」という意味です。)
あなた、覗かれていますよ

日中はまだまだ厳しい暑さが残っていますが、時折頬をなでる風に、秋の爽やかさを感じる候となりました。

「今年の夏も終わりだなあ・・・」なんて、毎年のちょっとした感傷に浸りながらも、窓を開けてぐっすり眠れることへの安堵感を抱く時期でもあります。
特に、冷房を嫌う人にとっては、寝苦しい真夏の地獄の夜から開放される喜びの時到来でしょう。
また、言うまでもなく、これからは、天高く馬肥える秋、食べ物はおいしく、旅行や運動にも一番の季節となります。楽しみが一杯ですよね。

けれども、気をつけなければならないことがあります。
特に一人暮らしの女性の方は要注意です。
夜道の一人歩きやエレベーターに乗るときなど普段から十分に気をつけている人でも、思わぬ落とし穴があります。
あなたは、エアコンから開放され、窓を大きく開けたまま就寝していませんか?
電気代のことも気になるでしょう。でも、ことが起きてからでは遅いのです。

この夏の事件です、一階の窓が開いていたひとり暮らしの女性宅に侵入した犯人が、逃げる際にこう言い放ったというのです。

「自業自得だ」と。

悲しい世情です。決して許されるはずもありません。けれども事実なのです。
防犯を心がけるしかありません。
一分の隙もないほどに防犯しようではありませんか。

○ ついやうっかり、ぼんやりしてしまうことが、とても大きな危険を招く

犯罪者はドアや窓に手をかけてみて、鍵がかかっていなければ当然のように部屋に侵入するのです。鍵をかけ忘れたら、窃盗・強盗・強姦など、何が起こっても不思議ではないと肝に銘じなければなりません。

「ついうっかり鍵をかけなかった」「つい、ぼうっとしながら歩いていた」「つい、二人きりのエレべーターに乗った」などなど。 この「つい」が恐ろしいのです。

明けっぱなしの窓は、誰が覗いているかわかりません。
家に着いて安心し、つい気が抜ける、玄関の鍵は掛けているからとつい油断する。
この時期の就寝に当たっては十分気をつけましょう。

防犯対策は、他にもいろいろあるでしょうが、ついうっかりだけはしないようにして、素晴らしい日本の四季の“秋”を楽しみましょう。

K.N

ライン

終わりに
最後までお読みいただきありがとうございます。 この時期、お風邪など召されませぬよう、また新型インフルエンザも流行っているようです。皆様くれぐれもお気をつけ下さいませ。
ご意見、ご感想、ご要望等ございましたら、どんなことでも構いませんのでお聞かせ下さい。
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